FC2ブログ

SPACE BATTLESHIP ヤマト論 -10 古代進

人物編の最後です…。

私にとって『宇宙戦艦ヤマト』という作品が理屈以前の問題で、血となり肉となってしまっているので、改まって何故、どこが好きなのか、と問われるのは、何故日本が好きかを問われるようなもので…。強いて云えば、それを観て育ったから、それが人生の一部だから…でしょうか…。

そんな訳で、森雪のところでもちょっと書きましたが、実は森雪と同じく、原作の主人公の古代進という人物も別に「好き」とか「憧れる」とか、そういう存在だったか、と問われると明らかに「否」でした。あくまで物語の進行上のパーツの一部、というと云いすぎですが、自分勝手な正義感を振りかざした短気で短絡的な性格でその上に偏屈なところまである人物は、「嫌い」、とは云わないまでも「そんなに好きでない」人物でした。原作で一番好きな人物は?と問われれば、悩みながら技師長かな、と答えてそうです。

そんな古代進でしたが、歴代の作品で初めて好きになりました。年齢設定が上がって(明らかに視聴対象年齢も上がって)子供っぽい身勝手さがなくなったとか、精神的な不安定さがなくなったとかもありますが、最大の理由は木村拓也さんの演じる古代進の等身大さ、かも知れません。

まず、なんていうのでしょうか、原作では時代を反映していたのか、あるいは表情の本当の機微や細かい仕草までは表せないアニメという表現方法の限界なのか、ひねくれ方などにも何とも云えない違和感があったのですが、今回の実写版ではそれを木村拓也さんが見事に演じてくれていました。まぁ歴代の作品を観てもそうですが、この人はこのキャラ設定しか出来ない、という言い方も出来るかも知れませんが…。また、そのキャラクターにぴったりの人が、少なくとも今の日本映画界で間違いなく最大の集客力を持つ人であり、しかもその人が原作のファンであり、そしてそのキャスティングが実現したのはもう全ての方に感謝!!としかいいようがありません。キレイ事云っても、この人がメインキャストでなければこれだけのVFXとコマーシャルを投入できなかったでしょう。

あとは、以前にもちょろっと書きましたが、さらばの「違う!!断じて違う!!宇宙は愛なのだ!!」辺りからの古代の力説する歴代の台詞が少々宇宙愛という個人的に何だか分かったような、分からないようなものに傾倒してしまって(そのくせここの行動は結構それと矛盾している)、なんていうんでしょうか、イマイチ感情移入できなかったと云いますか…。それに対して今回の古代はそういうよく分からない愛ではない、少なくとも私にも共感できる愛や正義感だけに生きた、ということでしょうか。確かに愛や正義感のレベルは非常に高次元なのですが、自分が実行できるかどうか、ではなくてそれが至高のものとして納得できるか、という点ですんなり入ってきました。上と絡みますが、木村拓也さんが主演、ということで多くの原作ファンが恐れた、原作とは似ても似つかぬ恋愛メインのドラマになってしまわないか(男の熱いドラマでなくなってしまわないか)、という心配も杞憂に終わり、それにはプロデューサー、脚本家、監督にも大感謝です。

…二日かかりで原稿書いてますが、書きたいことが山ほどあって一向に纏まりません。

勿論原作あって…ですが、兎に角少なくとも私にとっては富山敬さん演じるアニメ版を遥かに凌ぐ、歴代最高の古代進です。

いや、細かいところはあるんですよ、「波動砲」のイントネーションが富山さんと違う(あと沖田艦長の「非常弁全閉鎖も気になる…」)、とか、(進行上不可避とは言え)何故そこで森雪と…とか、そもそも地下都市で何してたのとか…メイキングビデオでの「戦闘班」と「攻撃班」のいい間違いとか…

スポンサーサイト



SPACE BATTLESHIP ヤマト論 -9 真田志郎

敢えて森雪より後です…

柳葉敏郎さん…今回のキャストの中で自他共に認めるダントツの原作ファン…。

公式ページにインタビューが載っているのですが、これを聞くだけでもう最敬礼です(ToT)ゞ
私も森雪の項でもちらっと逆説的に書きましたが、そのインタビューでも柳葉さんが仰っていました。ヤマトの魅力は(昭和な)ロマンとか、男同士の熱き物語とかなんですよ(ToT)

劇中では完全に真田志郎になり切られてました。もう何も云うことがありません。

…敢えて云うなら、最後の最後の台詞は「うるぅ~ぐっ…」でなく、「隊長…ありがとう」であって欲しかった…

SPACE BATTLESHIP ヤマト論 -8 森雪

今作品の大物主要キャストで一番設定が違った人ですね。報道では最初は沢尻エリカに内定していたものの、色々な問題が起きて元々の候補の一人だった黒木メイサになったとのことで、私もキャスティングが発表された時点の情報だけでは、「えぇ~、原作のイメージからすれば圧倒的に沢尻エリカやん(本人の性格が余りに知られすぎて、それを知ってしまってからだと先入観なしに観れないかも知れないけれど…)、何故あのキツイ黒木メイサ!?」と思った一人です。

ただ、設定ががらった変わった実写版を観たあとだと、「いや、(ルックス的に)黒木メイサでむしろ大正解やん!!」というのが率直な感想。一部には彼女の演技レベルが心配、との声もあったようですが、個人的には十分合格点と思います。「上手い!!」という感動レベルではないかも知れませんが、わけの分からないアイドルとかでなくて良かったです。

原作ヤマトファンの中には、かなりの割合で森雪ファンがいらっしゃり、一部には「あれは森雪とは認めない」のような発言がありましたが、改めて感じされられたのは私は原作の森雪のファンでは全くないということです。森雪の名言(?)とよく言われる、「古代君が死んじゃう」や「古代君のそばにいたかったの」とか「勝ってね、古代君」とか台詞達にも全く思い入れがないんですね。というより、ストーリーの中で森雪との絡みに全く重点を置いて観ていませんでした。言い換えれば不要とまでは云いませんが、古代と森の愛にほとんど興味がなく、メカのかっこよさ、演出、心湧き立つ戦闘シーンやBGMと共に、男の熱いドラマのほうにばかり心を奪われていたようです。台詞で云えば「男だったら戦って戦って戦い抜いて…」とか「お前を弟のように…」とかです。

何ていうんでしょうか、多少の語弊はあるかも知れませんが、ヤマトのこれまでの古代と雪の恋愛ドラマはどうも「クサイ」というか、「無理やり感がある」というか、強いえて云えば違和感とはまた少し違う感覚があったのでしょうか…。冷静に考えれば映画版(論外です)はおろか、テレビシリーズのパート1でも今もってどこでどういう過程を経て二人が恋仲になったのかも全く分かりません(多少のエピソードはありますが…)。気が付けばある突然恋人に【なっていた感】満載で、テレビ放映カットの影響があるのか分かりませんが、どうにも腑に落ちません。森雪の生活班長兼チーフレーダーオペレーター兼看護婦という設定もなんだかな~という感じで…

もっと云えば、ヤマトファンに総攻撃を受けそうですが、年齢を重ねれば重ねるほどヤマトで出てくる「愛」って何か可笑しくない?という気がして、テーマは「愛」というのも作品を重ねるごとに無理やり感を感じるようにもなってきました。パート1の「我々がすべきことは戦うことじゃない、愛し合うことだった!!」は非常に含蓄があり、良かったと思うのですが「さらば」の「宇宙は愛だ!!」辺りから雲行きが怪しくなってきました。「2」のテレサ発言も余り納得できず、「永遠に」で少し持ち直したものの「3」では愛の安売りが始まり、完結編の「試練もまた愛なのです」は、「かわいい子には旅をさせよ」はその通りだけどアクエリアスが云うか??っていうか意味不明。復活した沖田艦長の「二人が愛し合うことが宇宙の平和に繋がる理論」は典型的お目出度い日本人的発想と云いますか…。少し興奮して話が広がり過ぎましたでしょうか??…延々と続きそうなので、この辺で…

ご意見、ご批判はあるかと思いますが、そういう目から見れば、今回の森雪の設定は個人的には原作よりも遥かに説得力がありました。(二人の恋愛の絡みを入れるのは大前提とすれば)二人の恋愛の進展も二時間の作品の中でよくまぁ(必要最小限のエピソードは)入れられたなぁと感心です。個人的には最後の第一艦橋での少々長過ぎる別れを惜しむシーンは7割くらいにして、問題のワープシーンからコスモゼロ発進までの間にもう一つくらいのエピソードは欲しかったとは思いますが、それくらいですね。

恐らく賛否両論とは思いますが、最後の主題歌の最後のシーン、私も映画館での初見時「えぇ!?そういうオチ!?」と思いましたが、どちらが良かったのかは未だに自分の中でも判断しかねてます。個人的な希望だけを云えば、問題のワープ前のエピソードも完全カットして最後のシーンも「一人古代の写真を手に復興した地球を眺める森」という少し物悲しい終わりにして欲しかったとは思うのです。ただ、この終わり方は70年代ぽくてぽくて好きなのですがそのときの森雪は完全に過去にのみ生きる人になってしまいます。興行的に、ファン層の反応、一般客の反応、原作との兼ね合いとして、そして今作のテーマ、とか色々考えたときに森雪にとっての「明日への希望」を与えることは必ずしも間違いではないのかな…とか。

映画としての主人公は古代ですが、間違いなくこの映画の語り部(?)としての主人公は森雪で(山崎さんのコメントにもありますが、今作は森雪で始まり森雪で終わっています)、彼女が前向きな状態で物語を終えるためには、(古代が突撃するのは避けられないとして)作品通りの終わり方以上のものが私には思いつかない訳であります。古代が直前に脱出とか、無人操作で…とか合理的で全く感動を呼ばない方法はありますが…

何か森雪2とかも書けそうですが、取り敢えずこの辺りで…

SPACE BATTLESHIP ヤマト論 -7 沖田十三

初回に書きましたが、初見時に一番違和感があり、「何だ、この熱さのない沖田艦長は!?」と感じたのが山崎努さん演じる沖田艦長です。何度か観ているうちに、それはそれでうちに熱さを秘めた演技なのかな~とも思えてきました。ただ、原作をきちんと観たことのない妻が観た最初の感想は「山崎さんの演技が一番凄かった、まさに艦長、キムタクの演技がヒヨっ子に見える」でしたので、原作を知り過ぎているが故の要らぬフィルターがかかってしまっていたのかも知れません…。

ただ、それでもやっぱりここは変えて欲しかった(変えて欲しくなかった?)という箇所が2,3箇所。

①最初の火星会戦での、イマイチ熱さと緊迫感が感じられない雰囲気。また、同会戦での原作では負けを悟っても如何に生き延びるか、少しでも戦い続けるかを徳川機関長の言うように冷静に判断していたのですが、今作では「もう艦がない」と絶望し艦隊指令の任務(如何に敗走するか)を放棄してしまっているようにしか見えないところ。古代の「兄貴を盾にして逃げた」と云われても仕方のない不甲斐ない感じがどうしても駄目です。

②それに付随して原作での名言「いいか古代、ここで今全滅してしまっては地球守るために戦うものが誰もいなくなってしまうんだ。明日のために今日の屈辱に耐えるんだ、それが男だ」「沖田さん、男だったら戦って戦って戦い抜いて、一つでも多くの敵をやっつけて死ぬべきじゃありませんか、そうじゃありませんか」の掛け合いは省略して欲しくなかったです。…古代守の所でも書きましたが。

③最後のシーン、原作通り佐渡先生と地球を見てから、
「佐渡先生、わしをしばらく一人にしてはくれないだろうか」
「佐渡先生、…ありがとう」
「…地球か、何もかも皆懐かしい…」
(佐渡先生ハッして扉を開けて)
「はっ!?」
(直立不動で敬礼)
の流れもそのままにして欲しかったです。これを読まれている方はご存知だとは思いますが、最初の二つの台詞と息子の写真探しがワープ前にあり、最後の佐渡先生の敬礼がありませんでした。

ついでに言えば、このラストシーンを際立たせるためにも「地球を一目見るまでは死なん」をどこかで伏線に入れて欲しかったですね。

ただ、それ以外は原作を凌ぐ良さを持ったキャラクターだったと思います。云うまでもなく司令長官他の数名以外の全人類を騙してのイスカンダル出撃の設定は素晴らしかったと思います。

SPACE BATTLESHIP ヤマト論 -6 斉藤始

このSPACE BATTLESHIP ヤマトでもっとも涙させられた人物かも知れません。ベタで、恐らく脚本の狙い通りではありますが、通信室での交信と、最後の「あともうちょっと、頼んだぞぉ~」の八幡様ネタに劇場では涙が止まりませんでした(ToT)。

原作では柔道空手レスリング、合わせて23段の猛者、という設定で典型的そういう人(?)という体型で赤井英和さんあたりがドンピシャな感じですが、今作ではもう少し線が細かったですが別段違和感は感じませんでした。メイキング演じる池内さんのいいキャラが滲み出していてファンになりそうです。

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブロとも一覧
北のレールは、元気です。
京阪神急行B支線-バックナンバー
たとえ明日、世界が滅亡しようとも、今日も私は山スカを作る。
青の車体に魅せられて
まったり鉄分補給ブログ
Mighty Oの模型部屋
まなぶんの模型ブログ
模型の花道のブログ
のんびりいきましょう☆彡SAIUN
三軒茶屋のブログ
TOM2001のブログ
未完成症候群
鉄道模型に重量感を求めて
モケイを作ろう
リンク
カレンダー
06 | 2020/07 | 08
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
月別アーカイブ